あらすじ
今年もつまらない夏休みがやってきた。
中学生のかごめは夏休みが好きじゃない。
暑くてうんざりするし、宿題は山のようだし、なにより楽しいことがなんにもないから。
そんな夏休みに入ってすぐのこと、小さな頃からきょうだいのように過ごしてきた幼なじみの新太郎がやってきて、隣町で行われる花火大会に誘ってきた。
かごめは二つ返事で了承し、夏の思い出になりそうなお出掛けに、久しぶりにわくわくした気分になる。
花火大会当日、待ち合わせの時間になっても新太郎はなかなか来ず、ようやく来たと思ったらどこかそっけない。
そのまま花火大会の会場へ向かうが、思いがけない出来事がいくつも起きて、かごめは少しずつ新太郎への想いに気がついていき――。
夏の夜にぱっと咲く花火のような恋を描いたラブストーリーです。